冬の観能の夕べ「葵上」
2月29日(土)は今年最後の冬の観能の夕べが金沢で行われます
冬の観能の夕べは全5回
江戸時代に定められた五番立と呼ばれる分類により、5種類の異なるタイプの演目が選ばれています
最後の五番目は「鬼」
源氏物語を題材にした「葵上」を勤めさせていただきます
曲名は「葵上」ですが、舞台に葵上が登場しないというのが能らしいところ
舞台上に広げられた小袖が病床の葵上を表します
激しい嫉妬で生霊となった六条御息所により病に臥せってしまったのです
その小袖に対して嫉妬の思いをぶつける六条御息所の生霊 後半は皆さんご存知の「般若」の面をかけて鬼女の姿で現れます
「般若」は怖い顔をしていますが女性の面
毛描きと言って女性の髪の毛も描かれています
通常、鬼の面に角はなく、角が生えるのは女性だけというのがワークショップ等でウケる鉄板ネタです
葵上は大変人気のある曲ですが、同時に難しい演目です
特に登場の謡は難度が高いのですが、いい舞台をお見せできるよう稽古に励みたいと思います
ご来場お待ち申し上げております
2月29日(土)14:30開演
石川県立能楽堂
解説 村戸 弥生(金沢美術工芸大学非常勤講師)
仕舞「経政キリ」福岡 聡子
狂言「雁大名」 炭 光太郎
能 「葵上」 佐野 玄宜 ツレ=葛野りさ
前売=1000円
当日=1200円
高校生以下無料